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STORY



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Tonyが仕事先で、20年前にWisbech Rock Festivalを主宰した人物の息子Steveと偶然遭遇し、Wisbech20周年記念のフェスティヴァルの話を持ちかけられる。TonyはKarenを訪ねてかつてのメンバー達の連絡先を入手、STRANGE FRUITを再結成すべく働きかけ、Keithが生きていた頃アルバム・ジャケットの撮影をした思い出の地にあるパブでメンバーは落ち合う。しかし、そこにBrianの姿はなく、Brianの印税の行方を追った結果5年前から全てアメリカのがん基金に「遺志」として寄付されている事をKarenは突き止めていた。「またどうせダメになるだけさ」とLesが言葉を吐き捨てた時、何処からともなく大音量の音楽が…それはSTRANGE FRUITのアルバム"TEQUILA MOCKINGBIRD"の1曲目。「これはロックの神の暗示だ」とTonyがつぶやく。

(review)
一世を風靡したバンドのメンバーが寄付する、となればそれなりのまとまった金額である事が推測され、何らかの基金に印税を寄付する、という事は数千円以下の単位ではないのでは?と思われる。印税の話をKarenがした時の他のメンバーの反応を見ても、Brianが気前良く寄付した、というニュアンスが見て取れる。レコード会社訪問の場面でKarenがSFのアルバム再発についてボックスセットという言葉を使う事から楽曲の多さが、またその多くにBrianが関わっていたであろう事も推測される。